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レントゲン検査のお勧め 〜内部犯による不正基板交換ゴト〜

平成21年7月30日(木)

09年7月20日某ホールにおいて、「CRエヴァンゲリオン最後のシ者」(ビスティ) コーナーから2台の不正基板が発見された。

発見に至るきっかけはゴト師同士の縄張り争いからの情報漏らしと思われる。ある日、不良常連客Aが当該店の最高幹部B氏を呼び出し「お前のところの店員Cと店員Dと客のEが組んでゴトやっていてEは毎日勝っているぞ」と、通報してきた。

B氏は通報を疑いながらも念のため監視カメラのビデオを巻き戻し、確認を開始した。すると約半月前の閉店後、指摘された2名の店員が「CRエヴァンゲリオン最後のシ者」コーナーにおいて、遊技台を開きなにやらこそこそと作業をやっている場面が確認されたため、B氏はすぐに2名を呼びつけた。

そこで映像を見せ付け「なにをやったのか」ということと、「通報があった」ことを告げ問い詰めたところ、2台の遊技台に不正基板を仕込んだことを白状した。 翌日、B氏は知り合いの検査会社にレントゲン検査を依頼し検査を実行したところ、白状した台番号の遊技台から不正基板が発見された。

この不正に加担したCは主任で丸8年、Dが班長で丸7年在籍している中堅幹部であり、いずれも家族を持つ身である。本人たちによると、「店に出入りしているヤクザに脅され、自宅や家族構成まで抑えたれてしまっていたため、仕方なくやった」ということである。

今回発見された不正基板は非常にレベルが高く、かなり精巧に作られている。
下記画像黄色四角枠内が改造された部分であるが、ハンダ、カシメともほとんど目視での判別は不可能と思われるほど出来栄えがよい。
おかしいと思ったら、レントゲン撮影する必要がある。

 

カシメ上部からだけの目視確認では、キズ等がまったく見当たらないため、絶対にわからない。


カシメを真横からみたアングルであるが、黄色→先部分が切断されているのがわかるだろうか?これもよほど注意して確認しないとわからないレベルだ。

下2枚画像は不正改造されたIC15チップのハンダ表裏。ハンダの付き具合での判別はほぼ不可能に近い。



下2枚はIC15とIC13のレントゲン画像だが、三共・ビスティ系のほとんどの改造基板はこの方式が取られている。

IC15チップレントゲン画像 このチップの裏側をえぐり取り、超小型ICをはめ込んでいる。 IC13の分の役目もしているものと思われる。

IC13チップレントゲン画像 このチップはパターンを切断してあるだけ。 おそらく、IC13の回路が邪魔なため殺しているもと思われる。

 

左側画像は上記IC15チップを縦撮りしたものだ。少し前までは、超小型不正ICをこのチップの裏側に貼り付けたタイプもあり、ベロのようなものを確認できる場合があったが、最近の不正基板は、正規チップをえぐって不正チップをはめ込んだタイプが多く、ベロのようなものは一切見えない。 ちなみにIC13の場合は、チップのパターンを切断するだけの場合がほとんどだ。これも当初は足そのものを切断していた。

 

ゴト手口の進化

この不正基板のゴト手口に限らず、ほとんどの場合過去のゴト手口の焼きまわしである。しかしながら、予想されたことではどんどん磨きがかかり驚くほど精巧な作りになっている。 特に最近のゴト事例における手口を見ると非常にハイレベルであり、今回の不正基板のように目視レベルでの検査だけでは「あやしい」とは思えても、正規であるか不正であるかの断定は不可能である。