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ゴト現場24時 (2006年11月)

メーカーのみなさん

10月4日に名古屋でセミナーをしました。当初、120〜130人の予定のところ、340人もの方にご来場いただきましたこと、あらためてお礼申し上げます。これまで、本誌で紹介した事例をはじめ、最新のゴト情報やその対策についても説明しました。内容は弊社のホームページに掲載していますので、興味のある方は、こ覧ください。

そのセミナーでも話したことですが、これまで体感器ゴトの被害が集中していた「吉宗」が撤去されました。それによって被害は落ち着きを見せるのではないかとの期待もあったのですが、現実は落ち着くどころか、さまざまな機種へと被害が拡大してしまったようです。弊社には現在、大阪の所轄署から2台(いずれもニューパルサーT)、兵庫県の所轄署から1台(ニューパルサーRZ)、合計3台の体感器が鑑定のため、嘱託書を添えて届いていますA-NETや全日の情報欄にも相当数の体感器ゴト事例が掲載されており、体感器ゴトはかえって増加しているようです。おそらく、体感器ゴトが可能な機種は全て狙われていると思われます。

ところで、体感器ゴトについては各地の所轄署から弊社に電話での相談がしばしばあります。その中でも意外に多いのが次のような内容です。

「ゴト師を捕まえて体感器を没収し、当該機種のメーカーに体感器の鑑定を依頼したところ、『鑑定不能』と資料を返されました。『鑑定不能』とはどういうことなので鑑定とは体感器の性能などを調査し、公判で検察官が証拠として使えるように書類化する重要な作業のことです。

「最近の体感器には標準で自爆装置がついています。そのため、ゴト師から没収した体感器はほとんどが動きません。また、始動方法も手順どおりにしないと動かない場合があり、これも不明なことが多い。そのためだと思われます」担当官は異口同音に尋ねます。「それでは体感器を動かすことはできないのでしょうか?」

体感器ゴトに簡単に攻略される機種を作り出しているメーカーのみなさん。自社の機種が頻繁に被害に遭っているのですから、もっと誠意のある回答をいただけないでしょうか?ホールと警察が協力し、時には危険を犯してまでゴト師を逮捕し、同じ乙とを繰り返させないために何とか立件にまで持っていこうとしているのです。弊社では時に同業者の応援をもらいながらも、ゴトをすれば、立件されるということをゴト師に理解させるため、鑑定を引き受けています。もちろん、無報酬です。

しかし、いくら検挙しても起訴できずに釈放ということになれば、検挙の効果も半減です。所轄署の担当官も「なぜメーカーは協力してくれないのか。ゴト師を立件するために複雑な仕組みを一生懸命に調べているのに」と嘆いています。

メーカーの中には被害が何件も発生しているのに、それを認めない場合もあるというから驚きます。ゴトが発生するたび、メーカーのみなさんに現場まで来てもらいたいとまではいいません。ですが、せめて現場の人間がどういう思いでいるのか、今まで以上に現場の人間の立場に立って考えていただければと思います。