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ゴト現場24時 (2006年12月)

”ずらし”は絶対にダメ

歳を取ると月日の流れがどん どん速くなると言いますが、 本当に1年の経つのはあっという 間でこの連載も本年最終号になり ました。まさに「光陰矢のごとし」 です。

さて、A-NETなどに上がって くるゴト事例はずいぶん減ったよ うにみえます。最近の事例を見ます と、コイン窃盗・スロット基板ケー ス切り抜きロム交換・羽根モノの磁 石ゴト・釘曲げゴト・コイン戻しゴ ト・体感器ゴトなど、ほとんどが営 業中におきている事例です。一昔 前にはやった夜間侵入などでの仕 込みゴトに関しては、壁を切り抜い て侵入され、スロットの裏側を切 り抜かれて基板交換されたという 事例があがってきているぐらいで、 かなり減少しています。

そんな中、A-NETにも時々掲 載されている「真モグモグ風林火 山」のスタートレバマ交換ゴトが、 11月はじめに関西で発生しました。 ビデオで確認したところ、ゴト師 グループは12〜13人。キャッチ役 やこうもり役は全て50代後半から 60代ぐらい、仕込み役だけが30代前 後という不思議な組み合わせでし た。キャッチ役の言葉は関西弁だっ たそうですが、おそらくいまも関 西一円を回っている恐れがありま すので十分に注意してください。

ところで、われわれがこの手の ゴトを判別する場合少しだけ事情 が複雑です。いわゆるホール側が 意図的に仕込む"ずらし"の、格 好の隠し場所(他にもありますが) でもあるからです。以前「吉宗」で はどちらも相当ありました。"ずら し"の是非についてここで述べる つもりはありませんが、設置して いたどのホールも何も好き好んで "ずらし"を付けていたわけでなく、 仕方なくやっていたというのが実 情だったと思います。

ただし、今後は絶対に"ずらし" は装着しないでください。非常に 危険だからです。まず遵法営業か ら外れてしまいます。そして、ゴ ト師あるいはクレーマーに感付か れると脅迫のネタにされ、つまら ないトラブルに巻き込まれてしま う恐れもあります。ゴト師もクレー マーも風適法をよく勉強していま す。また、ゴトレバーに交換された 場合、部品構造がよく似ているので スタッフによる判別が難しくなり、 発見が遅れる原因ともなります。

ところで、クレーマーによる脅 しで結果的にホール側が泣きを見 たという、やりきれない事例が発 生しました。

あるホールで、遊技機の一部が 破損したためスタッフがセロテー プ(透明)で補修したのですが、オー プン以来居ついているたちの悪い クレーマーがそれを発見。スタッフ を呼びつけ、「無承認変更ではない のか?警察に通報されたくなかっ たら金を出せ」と脅したそうです。 スタッフが断わったところ、クレ喜 マ書は警察に通報。来店した警察官 が該当台を点検し、ゲージ棒で釘間 隔を測ったところ、バラ釘の一カ所 でゲUジ棒の玉が引っかかったそ うです。他の台も何台か計測した そうですが、間題なくスムーズに 通っており、たまたまその台だけ に不具合があったようです。断言 しても構わないのですが、このオー ナーは遵法営業を心がけてきた方 で、"ずらし"などは死んでも付け ない人物。それがこんなことに…。 わきが甘かったといえばそうかも しれませんが、言葉もありません。 以前にもこれと似たようなゴト一 師の通報によって、営業停止に追い 込まれたホールがありました。こ ういうことが実際に起こってしま うのがこの業界なのですから、現 行の風適法の中では"ずらし"な どの装着は待ったなし(営業許可 取消し)です。

年末に背中が寒くなるようなこ とを書きましたが、来年こそはわ がP業界がそして日本がよい年に なりますよう心からお祈りいたし まして、本年の〆にしたいと思い ます。 どうか、よい年をお迎えください。