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ゴト現場24時 (2006年3月)

検査後の不摂生で病気再発!?

 弊社は遊技台検査が専門です。医療で例えるなら(ちなみに弊社の社長は医者でもあります)、手術(検査)で病巣(不正部品など)を取り除き、健康体に戻すことですが、ここまでが弊社ができる限界です。もちろん、検査後にメンテナンス契約を結んで毎月点検に入らせていただいているホールもありますが、といって毎日ホールで遊技機の見張りをしているわけではありません。

 健康体に戻ったにもかかわらず、また不摂生な生活を始めてしまえば、再発の恐れが出てきます。病気になるホールには内部、あるいは外部に発病する要因が潜んでいるわけですから、検査後は全社を上げて日常点検の持続を心がけ、健康体を維持していく必要があります。検査がゴト対策の終わりではないのです。

 昨年6月初めのことです。ある人から某ホールのA氏を紹介され、そのホールに設置してある150台強の遊技台を検査しました。結果は全台とも異常なし。A氏にその旨、報告しました。

 ところが、数日後にA氏から電話があり、「データがおかしい。もう1回見てくれ」と言います。通常、再検査はお断りしているのですが、A氏が執ようだったため、引き受けました。再検査の結果は当然異常なし。翌日、結果を伝えるとA氏は異常がないはずはないと言い張ります。

 私が「何番台がおかしいのですか?」と聞くと、「全台だ」との答え。A-NETなどの事例でも、弊社がこれまでに経験した仕込みゴト事例でも、全設置台に不正部品が取り付けられたことは一度もありません。そこでデータを見せてほしいと頼んだのですが、見せてくれません。仕方なく、メーカーでの診断を進言して退席しました。

 ところが、その後、検査代の請求書を何回出しても入金がありません。今年1月中旬になって同社のB氏から電話があり、「不正ハーネス(吉宗の64pのコネクタ改造型仕込みタイプ)が4本(確認に行ったところ3本しかなかった)見つかった。あんたのところが見逃したのだろう。うちは、すぐにワイヤーロックを付けたのでゴトにやられるはずがない。だから、料金は支払わない。ハーネスは見に来てもらって結構」と思いも寄らないことを言うではありませんか。私は驚きながらも、ワイヤーロックの取り付け時期を聞くと「7月になってから」。ワイヤーロックを付けていても、仕込みゴトをやられたホールはゴマンとありますが、仮に百歩譲ってその効果が絶対だとしても1カ月も経ってから設置しているのではその間に仕込まれる機会はいくらでもあったはずです。

 そして、弊社の検査では「異常なし」の判定が出た遊技台では重要な部品に、後々の点検の簡素化などのため、マーキング(透明)処置をしています。今回の64pにもマーキング処置はしていたのですが、弊社スタッフが確認に行ったところ、その3本のハーネスからは、マーキングは検出されませんでした。仮に検査当時に付いていたモノなら、マーキングが確認できるはずです。つまり、このハーネスは検査後に取り付けられたものだということです。

 どうやら、このホールは検査後に仕込まれたゴト器具を弊社が検査で見落としたものと誤解しているようです。私としても非常に困惑してしまうケースなのですが、これは検査後の健康管理をおろそかにするとどうなるかのひとつの例でもあります。くれぐれもせっかくの検査を無駄にしないようにしていただきたいと思います。