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ゴト現場24時 (2007年3月)

所変わればゴト師も・・・

先月号で紹介したクレジット上 げゴトに続き、昨年末に検証 依頼があったゴト器具の話です。今 月ご紹介するのは、K警察署から 依頼されたサミーの「アラジン2 エボリューション」のメイン基板 ロムの交換について。この事件の てん末はかなり粗暴さを感じさせ るものでした。

昨年8月から9月にかけて、近 畿各地のホールを中国人ゴト師グ ループ(10人前後)が荒らし回り ました。多くは先述の機種の基板 交換がその手口。例によって、営 業中に壁を作り、基板を交換しま した。

今回依頼のあったK警察署管内 のホールもその被害に遭ったホー ルのひとつですが、そのホールの スタッフは犯行を現認するや、勇 敢にもゴト師を捕まえようと立ち 向かいました。結局、ゴト師らは 隠し持っていた特殊警防をホール 内でさんざん振り回して逃げ延び、 スタッフはそのため怪我をしてし まったそうですが、そのときのアラ ジンの基板には犯人の指紋がしっ かりと残っており、ホールの監視 カメラにはきちんと顔も映ってい ました。

そのうちの被疑者2人がこのた び東京で捕まりました。逮捕容疑 はP店でのゴト事犯ではなく、都 内のある幼稚園に夜間忍び込み、事 務所荒らしをしたことだそうです。 警視庁が余罪を調べるために指紋 を照合し、監視カメラの映像を確認 したところ、K警察署管内で発生し た事件の犯人でもある疑いが濃い ことが判明しました(日本の警察 はやっぱりすごいのですね!)。そ こで、K警察署管内で発生した事 件も当然ながら何とか立件して有 罪にすべきだということで、弊社 への依頼となったわけです。

メイン基板は正規品ですが他店 のものであり、たぶん盗んだものを 順繰りに回したものと思われます。 メインチップ(ロム)は当然なが らLE2280の偽造品ですが、弊 社のグッズの中でも最終版となる ほど精巧に作られた品物です。カシ メの開き方も実にきれいで、ちょっ と目にはわからないくらい丁寧に 切ってありました。

ところで、刑事さんがこの事件 での面白い(?)エピソードを聞 かせてくれました。捕まったゴト 師についてですが、日本とお隣の 中国とでいかにお国柄が違うかと いうことがよくわかる話です。 刑事さんは取り調べ中、2人のゴ ト師に絶対に動かぬ証拠となる指 紋と監視カメラの映像を見せ、泥を 吐かせようとしたそうです。とこ ろが、この2人、指紋に対しては「そ んなものいくらでもある。俺のも のではない」。また、監視カメラで かなり鮮明に撮られている顔の画 像も「世の中にはいくらでも似た やつがいる」と言い張り、絶対に「自 分だ」とは認めなかったそうです。 日本人なら、これだけの証拠を突 きつけられれば、たいていは観念 すると思うのですが。

日本人と中国人。姿かたちがよ く似ているだけにお互い自分たち の常識が通用すると思い込んでし まいがちです。しかし、それぞれ の民族がたどってきた歴史、育ん できた文化が異なる以上、考え方 が違ったとしても不思議ではあり ません。それは朝鮮半島の人々と の間でも同様。なかなか進展しな あと、変なとことろで納得してし まいました。