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ゴト現場24時 (2007年9月)

危機管理の徹底を

さて、先月号で取り上げたゴト対策をめぐる無承認変更で営 業停止処分を受けたホ書ルの話の 続きです。

事件の流れをおさらいしておきま すと、このホールは変更届を出した 上で「押忍!番長」のワンベットボ タンをホットボンドで対策。その後、 ワンベットボタンの動作不良が多発 したため、正規の手続きなしにベッ トボタンの通電ピンを外してしまい ました。その後、正常な状態に戻す ため、近隣店舗のベットボタンと無 承認で交換したという事案です。

先月号では、こうした事案が起 こった背景の1番目として、ゴト情 報などの収集及び消化不良を挙げ ました。今月は2番目と3番目につ いてお話しします。

その2番目ですが、遊技機の部品 を調整する方法についての知識不 足があった可能性を指摘したいと 思います。どういうことかといいま すと、仮にワンベットボタンの動き が悪くても、実は簡単な方法で調整 できたのです。この方法は決して無 承認変更にあたる種類のものでは ないのですが、誤解を招いて間違っ た対策につながることも考えられ ますのでここでは伏せます。お知り になりたい方は当社か、本誌編集部 にお問い合わせください。

そして3番目は改正風適法の注 意点などについて、現場への伝達不 足があった可能性です。それが行政 処分につながりうる違法行為と知 らなければ、うっかりやってしまい かねない行為は少なくありません。 そうした行為の種類や、それが引き 起こすコトの重大さを全社的に理 解していたのか。つまり、コネクタ 外しのような遊技機の性能に変化 を与える機械内部の変更が無承認 変更にあたることを現場に周知徹 底していたか、ということです。

改正風適法では罰則が大幅に強 化されたため、当初、多くのホール 企業トップの方々が、無承認変更が 招く事態の重大性に危機感を抱き、 法の規定を真剣に勉強しなおしま した。そして、その成果を現場に持 ち帰り、店長クラスの方に伝達した はずなのです。しかしながら、その 危機感が現場でどこまで真剣に共 有されていたのかについては不十 分なケースもあったといわざるを えません。

例えば、今回のように通電ピンを 外すケースはあまりないと思います が、ワンベットのコネクタそのもの を外してしまっているケースは少な くないでしょう。では、なぜ外して しまうのでしょうか。既に今年7月 までに「押忍!番長」は撤去されて しまいましたが、この機械は稼働が 良かったため、ワンベットボタンが 汚れやすく、また、ボタンはいった ん下に降りると、そのまま降りっぱ なしで上がってこない場合があり、 そうなるとリUルなど全てのものが 動作不良を起こしてしまうからで す。もともと、ワンベットボタンは なくてもゲームにはあまり支障がな いので、現場では一番手っ取り早い 対策として、そのコネクタを抜いて しまうということになったのです。

同じことはどこのホールでも起 こりえます。皆さんのホールでは島 周りにアルバイトを起用していま せんか?彼らは客と一番近い存在 です。仮に客に呼ばれてワンベット ボタンが押したままになっていた 場合、遊技台に詳しい客はそのアル バイトに「遊技に関係ないからコネ クタを抜いておけ」と言うかもしれ ません。そうすると、アルバイトは 意外と簡単にその要求を受け入れ てしまうのではないでしょうか? 私がそう思うのは実際に数千軒の ホールで遊技機を見ている弊社の スタッフからもコネクタ抜けの報 告を相当数受けているからです。

アルバイトを含め、全てのスタッ フに対して改正風営法などについ ての理解を徹底させなくては意味 がありません。説明してもすぐに辞 めてしまうといった声も聞こえて きそうですが、特に多くのアルバイ トを雇用しているホールではこの へんの危機管理も今後課題になっ てくると思います。