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ゴト現場24時 (2008年2月)

研究熱心なゴト師たち

前回はゴト師がターゲットにす る遊技台を選ぶにあたっての特徴 的な行動として「弱いものいじめが 大好き」「効率のよい機種」「目立 たなくゴトができる」の3項目を挙 げました。今回はさらに「非常に研 究熱心」であるということをゴト師 の特徴として指摘しておこうと思 います。事実、彼らはものの見事に 特定の遊技機の弱点を見つけ出し、 そこを突いてきます。具体例を挙げ ると枚挙にいとまがありませんが、 今回は特にセルゴトでの例を紹介 しましょう。

ところで、ずいぶん以前にある "老舗"ホールの創業者の方から聞 いた話なのですが、セルゴトは磁石 ゴトと同様で、どうやらパチンコが 本格的にはやりだした昭和28年前 後にはすでに発生していたそうで す。ちょっと不謹慎な言い方かも知 れませんが、かなり歴史のあるゴト ということになります。ついでです が、当時は、職人の世界でしたので、 セルゴト師と磁石ゴト師はきちん とすみ分けていて、両方に手を出す のは邪道であったようです。そこい らあたりが門師」と呼ばれたゆえん であったかも知れません。

セルゴトを成功させるためには、 いうまでもなく精巧な道具が必要 となりますが、この道具一式の良し 悪し次第で全てが決まるといって も過言ではありません。一式と言い ましたが、セル先を思い通りに目 的の個所へ挿入するためには、通 称[ゲタ」と呼ばれるこれまた精巧 なガイドとの連携プレーが不可欠 だからです。単独犯は別ですが、グ ループで来店する場合、ゲタは必ず そのリーダーが持つといわれるほ ど重要なものなのです。時々ホール でセルを拾って試したけれどうま くいかなかった、というような話を 聞きますが、それはゲタがないため だからです。

最近の羽根物の中では特にヒッ トした初代のヲレレ」という機種 がありました。ご存知のように、こ の機種は表盤面中央に回転体があり、 羽根に拾われるとその回転体の 6個あるいずれかのくぼみに流れ る仕組みになっていて、Vゾーンの くぼみに落ちれば大当たりとなる わけです。当時、この機種のセルゴ ト用道具一式の販促動画が出回っ ていて、弊社も入手してあります が、動画で確認する限り、驚くほど (セル道具一式は)見事な出来栄え でした。実際にホールでいったん遊 技台に挿入されてしまうと、発見す ることは不可能と思えるほどの代 物です。本当はこの動画を見てもら うことが}番手っ取り早いのです が、誌上ですから静止画にしたもの を一部掲載します。動画から取り出 したものなので、画像が荒く、見に くい点はご了承ください。

1枚目がセル(約40センチ以上〉 とゲタ。2枚目は回転体に落ちる手 前にあるわずかなすき間にセル先 を突き出して玉を止めているシー ン。3枚目は回転体のVゾーンの動 きに合わせ、セル先を下げることで 停止玉が転がり、いままさにVゾi ンに入ろうしている瞬間。タイミン グはかなり難しいが、玉を6個以上 止めればどれかが必ずVに入る。

ところでこの動画の解説者は最 後に「この道具は家庭用ですので ホールでは絶対に使用しないでく ださい」と、とぼけた落ちで説明を 締めくくっています。

今回はすでに外れてしまった機 種のため「今ごろ教えてもらって も」と思われる方もいるかもしれま せん。しかし、彼ら(ゴト師)は非 常に研究熱心です。現在の機種にお いても、未来の機種においても、す き間などまずないだろうと思うよ うなところにすき問を探す努力を 惜しまない人たちです。これからも 十分に警戒が必要です。