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ゴト現場24時 (2008年4月)

「もう、ゴトでは食えない」!?

最近のゴト事例は1年前とは比較 にならないくらい減っています。A -NETのゴトダイジェスト版に は1月18日〜2月20日の約ーカ月間 で、たった18件しか掲載されていま せん。内容的にも、断末魔的な玉や コインの持ち込みゴトと窃盗事件が 5件、磁石ゴトが3件、残りの10件 がちょっと手の込んだゴトです。

もちろん、AINETに載らない ゴト事例は相当数あるでしょうが、 大きな流れと傾向はつかむことがで きます。これは明らかに業界を挙げ て取り組んでいるさまざまなセキュ リティー対策が功を奏した結果だと いえるのではないでしょうか。特に この1年前後の進歩は今までのどの 年よりも目覚しく、業界が本気に なって取り組むとこれほどまでに変 わるものか!とあらためて思い知 らされたほどです。

遊技機のセキュリティーがより強 固となる一方、仮にその機種がゴト 師に攻略されたとしても、メーカー は即座に手口を分析し、対策部品を 用意。保通協もそれを最優先で審査 する仕組みができあがり、ホールは 早急に対策部品を設置できるように なりました。以前と比較すると信じ られないくらいの大きな変化です。 また、私も日遊協の一員として参加 している「4団体あるいは5団体に よるゴトに強い遊技機及び周辺機器 作りのための会議」は、2カ月に1 回開かれ、遊技機や周辺機器類の細 部にわたって協議を続けています。

その結果、インターネットでは「も う、ゴトでは食えない」という悲鳴 が書き込まれるくらいゴト師側も切 羽つまっているようです。それほど、 現在のセキュリティーは強固になっ たということでしょう。

私がホール現場にいた2000年 前後には電波ゴトが横行、遊技機だ けでなくジェットカウンターなども 狙われ、特に98〜99年当時はギンギ ラパラダイスが大きな被害を受けま した。この電波ゴト、最善の対策は 簡単に電波を受けてしまうスタート センサーの交換でした。とはいえ、 ゴト対策が簡単に認められる時代で はありませんでしたので、当時は交 換までにはかなりの時間を要したこ とを覚えています。

もちろん、センサーがホールに配 布・交換された後はギンパラの電波 ゴトは収束をみました。しかし、そ の次にはモンスターハウスが電波 ゴトに狙われ、やがてフルーツパッ ションやその他の権利物などに飛び 火し、ついにスロットの大花火へと 移っていきました。

こう見てみると、過去のゴト手口 の流行は時勢を反映しています。流 行する手口を克明に調査していく と、ほとんどのゴト手口が過去の手 口の焼き直しであることや、ゴト師 がいち早く弱点を発見し、そこを突 いていることがわかります。これら は今後の守り方にも参考になります ので、いずれ私の知りうる範囲の過 去のゴト事例の洗い出しをやってみ たいと思います。

こう見てみると、過去のゴト手口 の流行は時勢を反映しています。流 行する手口を克明に調査していく と、ほとんどのゴト手口が過去の手 口の焼き直しであることや、ゴト師 がいち早く弱点を発見し、そこを突 いていることがわかります。これら は今後の守り方にも参考になります ので、いずれ私の知りうる範囲の過 去のゴト事例の洗い出しをやってみ たいと思います。

ところで、先述しましたA- NETの残りの事例の中で特に気に なった件を検証したいと思います。 「CR倖田來未(SANKYO)主 基板に不正部品発見」という事例で す。これは以前からある主基板内の メインチップを交換する手口ではあ りません。メインチップ周りに10〜 20個前後付けられている小さいチッ プ(もちろん弊社では特定済みです が)に細工をする、あるいは偽造 する手口です。ホールでの検査時に この周辺チップをすべて確認するこ とは物理的に不可能ですので、よほ どでなければ見つけることは困難で す。ただ、こうした手口は今に始まっ たわけではありません。V1やV2 チップ時代にも同様の手口が存在し ていました。まさにゴトは過去の手 口の焼き直しなのです。

このチップ改造や偽造は数種類あ りますが、ある機種で使われたその 中のひとつのチップのレントゲン写 真を掲載して今回の締めとします。