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南光さんの透過光線 (2009年2月)

手元が見える位置

先月号で書きましたように、今回は実践的かつ効果的なゴト「警戒」の方法についてお話しましょう。 まず、この「警戒」という言葉の意味を広辞苑で調べたところ、 「万一に備え注意用心すること」と ありました。非常に含蓄のある言葉 です。

私なりにこれをホール防犯に置き 換えて解釈しますと、(万一の)ゴ ト師来店時における注意用心という ことになるのでしょうか。要するに、 通常時に絶対にやらなくてはならな いことをやっておき、「通常時と少 しでも異質なことをいち早く発見す る」仕組みを作っておくということ です。

たとえば、空き台整理がきちんと なされていない店舗はそれが通常に なってしまっているので、ゴト師グ ループがやって来て空き台にモノを 置かれた(異常)としてもまったく 気づかない可能性があります。ゴト をやられる確率は極めて高いと言え るでしょう。

さて、私の経験から申し上げます と、ホール内におけるゴト行為の防 止策は、「やりにくくする」という ことが一番重要であるとの結論に達 しました。そして、「そのために何 をするのか」という発想に繋げるわ けです。皆さんが、いまホールで 実行している主基板に自社シール を張ったり、ロム番号を控えて毎日 確認するなどの行為はまさにゴトを 「やりにくくする」ための対策です。 ただ、これからご紹介するのは、そ うしたハード面での対策ではなく、 ソフト的なお金のかからない実にシ ンプルな方法です。

皆さんは、ホールを巡回される際 に絶対に立たなくてはならない位 置があることをご存知でしょうか? 答えは、すべてのお客さまの"手元 が見える位置"です。「なんだ、そ んなことか?」と思われるかも知れ ません。しかし、これを日本全国す べてのホールが実行したら、ゴトは かなり減ると確信しています。

まず、磁石やセルピアノ線を使っ たアナログゴトなどはその位置から だと丸見えですので、まず実行は不可能でしょう。先月号で触れたクレ マンゴトにおきましても、その位置 に立たれてしまうと、気づかれずに クレマンをセレクタに入れる行為は 非常に困難。仮に不正基板を仕込ま れてしまった場合も、打ち子は必ず セット手順を実行するため、ちょっ と注意すればすぐに発見できます。

この位置に立たれることをあやし い輩は非常に嫌がります。気になっ て仕方がないのですが、面と向かっ てスタッフを見ることはまずないで しょう。どうするかと言えば、「別 に気にしてないよ」というような感 じで目だけを動かして確認するので す。こういうしぐさをする人物は絶 対にマークですので、しっかりと監 視カメラを向けてください。

普通のお客さまも立っているス タッフを見る場合がありますが、必 ず首ごと顔を向けてきます。ポイン トは、島の中央からも遊技台側にベ タっと張り付いて左右を確認するこ と。あと、くれぐれも目を三角にし ないでにこやかに見ることです。

私も時々、店舗視察をしますが、意外とその位置に立っているスタッフを見かけることがありません。ほとんどの場合、島と島の真ん中に立ってしまっています。これでは少しお客さまが詰まった状態になると、2〜3人程度の手元しか確認できなくなるでしょう。