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南光さんの透過光線 (2009年3月)

セレクタの形状

ある本によりますと、後悔には二 種類あるということです。

「何かをしてしまった後悔」と「何 かをしなかった後悔」

著述家の内田樹氏は、"しなかっ た後悔"のほうが「私たちの心を長 い時間をかけて酸のように浸食し て、私たちを廃人に追い込む」(『子 どもは判ってくれない』洋泉社刊) と述べておられます。

筆者もこれからの人生そう長くは ないと思いますので、なおのこと「何 かをしなかった後悔」だけはしない ようにと考えております。

さて、1月号、2月号とスロット のセレクタ関連のゴト事例を取り 上げましたが、ここにきて北電子の ジャグラー系において、写真にある ような、新たなコイン戻し器具を使 用したゴトが発生しはじめました。 賢明な読者の方はすでにご存じだと 思います。

この新たなゴト手口ですが、クレ ジットを上げるいわゆる「クレマン」 型タイプではなく、投入口から入れ たコインがクレジットセンサーを通 過した後に、下皿に戻ってしてしま うタイプ。

セレクタ関連のゴトは大別すると クレジットを上げるものと、投入し たコインを戻す手口の2種類に分け られますが、今回はその後者のほう です。

このゴト器具は実にシンプルな作 りで、おまけに色はシルバー系のグ レーですから、いったんセレクタに 収まってしまうと、ドアを開けてセ レクタを見ただけでは装着されてい ることが分かりません。

実は某所でこのゴト器具の販促ビ デオを見せてもらったのですが、こ れも非常によくできていて、しかも 説明がうまく、ゴトを実行しようと 考える輩であれば、すぐにでも買っ てしまうのではないかと感じます。

ジャグラー系に限らず、「ゴト師 しつよう たちがなぜセレクタを執拗に狙うの か?」という疑問をお持ちの方も多 いと思われます。

もちろん、コインを投入する場所 ですから一番狙いたくなることは間 違いありません。しかし、もっと大 きな理由があるのです。

セレクタという部位の役割を考え るとなぞが解けます。セレクタは コインがスムーズに流れることが大 前提で、通常のゲーム中にコインが しょっちゅう詰まってしまえば、遊 技そのものが成立しなくなってしま います。

以前、ある遊技機メーカーの方に 聞いたのですが、「セレクタをいま の形状に定着させるには相当苦労し ました。したがって今後、セレクタ の形状を変えることはまずありえま せん。というより、絶対に変えたく ない」とのこと。

これはほとんどのスロットメー カーの共通事項であると思われま す。

逆に考えた場合、セレクタの形状 変更はありえないのですから、ゴト 器具を作る側にとっては非常に都合 がいい。つまりゴト師側は上記のよ うなメーカーの思惑をきちんと把握 しているのです。

さて、ここで誌面がつきてしまい ました。続きは次号でお話させてい ただきます。