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ゴトと闘う (2010年2月)

意外に把握されてないので調査アタッカーなどに無理に玉を入れ

気象庁が昨年の秋ごろに発表した中長期的な天気予報では「この冬は暖冬です」ということでしたが、予想が外れたのかそれともこれから暖冬をむかえるのか、いまのところ予報に反して厳しい寒さが続いています。年齢を重ねると寒さはとても堪え難く、決して大好きというわけではありませんが、そうは言っても私が生まれ育った当時の日光市中禅寺湖半の真冬は、平均気温がマイナス10℃とかマイナス11℃で、湖面からは毎日のように強く冷たい風が吹き付けていたためその寒さは半端ではありませんでした。「三つ子の魂百までも」ということわざがありますが、からだが覚えているのかこの歳になっていても真冬はやはり寒いほうが安心できます。

12年目を迎えたセキュリティー部会若手幹部が中心に

さて、今回はこれまでにも何回か紹介したことがある、わが近畿支部セキュリティー部会(以下セ部会)の活動報告をさせていただきます。このセ部会会議ですが先日2010年最初の会議を開催しました。途中廃部の恐れもあったのですが、近畿支部役員の方たち等の協力を得ながらそれを乗り越えて一昨年秋に再開、12年目となる今回の会議は121回目となりました。

関西圏の日遊協会員企業において中堅的な役割を担っている若手幹部の方たちが中心になっています。その大半が20歳代から30歳代のフレッシュなメンバーであり、私自身も彼らの若さに負けないように必死になって付いていっています。

会議には毎回20名前後が参加していますが、主に自分たちがホール現場において知る必要があるセキュリティー情報や困ったこと等を随時取り上げ、全員で分担したり一か所に集合したりしながら調査やテストを繰り返してレポート等にまとめています。これまでにも7〜8項目ほどを手がけましたが、日遊協が発行している「ホールの法律Q&A」という小冊子もその一つです。

手分けをして自社に持ち帰った調査を集計した

致在のセ剖会の活亜ですガ、昨年の前半には最近ようやくにしてパチンコ遊技機に常設されだした磁石センサーの有効範囲を調査しました。ただ、その時点においてはまだ肝心の磁石センサーの常設機種が少なかったため今年再調査しようと考えています。

後半に実施した課題は、同じくパチンコ遊技機のアタッカーやチユーリップにノーマル時に無理やり玉を入れた場合どうなるか?ということを調査しましたが、これなども本来ホール現場では知るべき情報のはずでありながら、意外と把握していないというのが現状であると思われたためからの行動です。今回の課題についてはセ部会員が手分けして自社に持ち帰り調査したものを大森近畿支部事務所長がエクセルで表にしましたが、この「ゴトと闘う」欄への掲載について作成に関わったセ部会員全員の方の了解を得ましたので、今回掲載いたします。

調査表は開閉・S変動・エラー音・賞球の払出の4項目に別れていますが、説明は以下の通りです

メーカー別にまとめてある機種配列については、同一メーカー内において上段に行くほど販売時期が新しいものとなります。(多少の違いがあるかもわかりませんがその場合お許しください)今回のレポート作成に関わった方たちは以下の方たちです。森川弘基・村田古嗣各副部会長、童国彰、澄田勝宏、久保山卓重、橋本雅生、宮本忠幸、瀬藤慶祐、須井健雄、松本良太、健康二、麻生義憲、山田博行、新垣裕季、福井宏彰、瀧本明彦及び大森康弘事務所長の各部会員です。童国彰、澄田勝宏、久保山卓重、橋本雅生、宮本忠幸、瀬藤慶祐、須井健雄、松本良太、健康二、麻生義憲、山田博行、新垣裕季、福井宏彰、瀧本明彦及び大森康弘事務所長の各部会員です。

少しわかりにくいかも知れませんが、不明な場合は近畿支部までお問い合わせください。

電動チューリップ・アタッカーへの不正対策調査結果について


※マルホンの『CR戦国KIZUNA』・一電チューサポート・アタッカーからの入賞3個で不正防止センサーが反応。(エラーが発生した際、液晶画面にもエラー検出が表示される)電源の入切をしないとエラー検出は解除されない。
※藤商事の遊技台「CR桃太郎侍』は通常時からの電チューサポート・アタッカーからの入賞は全く反応無し。(エラー検出もされないがS変動・賞球も全くされない〉
※サンセイの牙狼については電チューがない為、無で記入。
※サンセイのアタッカーについてエラー音はないが、アタッカーに入賞させると玉抜きボタンが光る。
※エラー音にっいて、高尾アタッカー「アタッカーに異常があります』豊丸は音が小さくて聞こえない。サミーは『異常入賞エラー』
※西陣(ソフィァ・エース電研)…アタッカーからの入賞4〜5個で不正防止センサーが反応。エラー音は3分ほどで鳴り止む。(エラーが発生した際、液晶画面にエラー検出が表示される)電源の入切をしないとエラー検出は解除されない。
※大一…アタッヵ一からの入賞4〜5個で不正防止センサーが反応。エラー音は3分ほどで鳴り止む。(エラーが発生した際、液晶画面にもエラー検出表示される)電源の入切をしないと液晶画面から入賞異常エラーは解除されない。
※「一」は検証不可

小型化したので発見しにくい上にリモコンで使う

近はゴト師側のネタ切れなのか、それとも新しい手口を開発中なのか目新しいゴト事例はほとんど発生していません。しかしながら、一昨年の年末から昨年の初めごろにかけて発生し始めた電磁波ゴトは、当初パチンコ遊技機に対してのゴト手口であったものが、昨年の中ごろからスロットのサンドヘとターゲットが変化し、本年においてもすでに何件かのホールがゴト被害にあっています。この電磁波ゴトに使われる初期型発射機は10?ほどの円形アンテナがむき出しになっていたのですが、昨年の秋ごろに登場した新型の発射機は予想された通りかなりのレベルアップ化がされています。まずはタバコの箱ぐらいの大きさに小型化されたことは前号でもお伝えしましたが、小型化されたということは発見されにくいという理由とともに違う使い方も可能としたのです。実はこの新型発射機は、ON・OFFやその他の操作を手元だけではなくリモコンで行えるように改良してあるため、発射機をサンドに当てる人間とそれを操作する人間を別々にできるわけです。某日、某ホールの閉店時での出来事ですが、店長がいつものようにその日のホールコンデータを確認したところ、3000枚以上のマイナス誤差コインが出ていることが判明したのです。いやーな予感がした店長は、すぐさま当日の監視カメラの録画DVDを巻き戻し朝一からじっくりと見直してみました。するとある時間帯のスロットコーナーにおいて、見かけない男と女が3〜4人ほどで固まって座っている映像が目に残ったのです。ただその場面は固定監視カメラに。よる映像であったこととそのカメラからは一番遠く離れた位置での出来事のため、モニター画像は必ずしも良質といえるものではなかったのですが、店長はあきらめずに何回も何回も巻き戻しては見直す、または止めてアップにしてみるということを繰り返したところ、ようやくにして3〜4人ほどのグループらしき者の中心ぐらいに座っている女が変なことをしていることに気付いたのです。その女は千円札らしきものを紙幣投入口に差し込む動作と同時に、なぜかブランド物らしき小物入れを、スロットサンドのコイン吐き出しレールの根元ぐらいのところに押し付けるような感じで当てている行為が確認できたのです。そこで店長は、その時点においてはっきりと「サンドゴトをやられたようだ。やっぱりいやな予感は当たってしまった」という思いを持ったため弊社に問い合わせをしてきたのです。弊社にはすでに他のホールからもほぼ同じ手口によるゴト被害の報告が入っていたため、「90%以上(電磁波ゴトに)間違いないでしょう。再度現れる可能性があることと、その位置に手荷物を置かせない対策も必要です。今後とも十分に注意してください」とお答えいたしましたが、実際にこの手の手口での犯行は他の情報サイトでも確認されていますので、皆さんも十分に注意をしてください。

放火事件を思い出す銃を乱射した無差別攻撃の犯罪

ところで、年が明けたばかりの1月12日に、またまた痛ましい事件が大阪府の羽曳野市で発生しました。直接われわれの業界に関係することではなく評論家でもない私がこの欄において述べる必要はないかも知れません。しかし、まるで銃社会のアメリカで発生するような銃による悲惨な乱射事件が私の住む日本国内の大阪で発生した事実は、私の心の中に衝撃的な驚きと不思議さとなってしまいどうしても抜け切ることができません。そのため、今回あえて書かせていただきましたことお許しください。

事件は、如歳代の身勝手な男が離婚話の逆恨みからライフル銃を持ち出し居酒屋内で発砲、居合わせた男女2名とカウンター内で働いていたアルバイト男性が死亡、て自分勝手な偏見による意見ではなく、少しは事件の真相等をきちんと調べた上で発言してもらいたいものです。

パチンコ店内でもし起きていたらと改めて恐怖を感じる

さて今回の事件の主役である乱射男ですが、日ごろから「迷彩服の変人」と近所の人から疎ましがられ、その上「とにかく酒癖が悪かった」そうで、怒るとすぐに「撃ったろか!」ということを口癖にしていたというのですから驚きです。人が何かを成就する一つの法則としてその思いを口に出せば実現するといわれていますが、これは悪いことにおいても同様の法則であろうと思われます。昔から「気違いに刃物」(危険のきわめて多いことのたとえー広辞苑)ということわざがありますが、今回の場合は銃と実弾ですから、刃物の比ではありません。本来「酒癖が悪い」ということだけでも銃を所持する資格など絶対にないはずであります。どういうわけでこんな危険な人間に銃所持の許可がでていたのかも不思議なのですが、その自宅内に5丁もの猟銃と何十発もの実弾が常時用意されていて、それらが自由に持ち出せることができることも本当に驚きです。被害者のご家族がテレビインタビューで「なんであんなやつに銃所持の許可を出すんや」と言っていましたが、銃刀法というものはそれほど甘いものなのか?と思わざるを得ません。ある心理学者が同じくテレビで「この男は銃を所持していたため変に気が大きくなっていたのでは?」ということも言っていましたが、そうであるならばなおさら怖い話です。これらのことからこの事件は起きるべくしておきたと云わざるを得えないのではないでしょうか?少なくとも通常の場合は銃と実弾の保管は銃砲店が一括して管理し、猟に出るときだけ持ち出せるというような厳格な銃規制が実施されていれば、今回の事件は起きていなかったのではないでしょうか?警官でさえ何かの時に発砲した場合いろいろ言い訳をしなければならないこの時代に、一般人がどうして常時銃が必要なのか全く理解できません。それにしてもこの事件が万一パチンコ店内で起きていたとしたらと考えるとゾッとしてしまいます。今回救急車の中で息を引き取った方が息絶え絶えに「なにも悪いことしていないのにこんなことで死ななければならないのか、悔しいな1」と言い残したそうですが、こんな馬鹿げたことの巻き添えで一命を落とさざるを得なかった全ての方たちの言葉ではないでしょうか。改めてこの事件に限らず理不尽な事件の巻き添えに遭ってお亡くなりになった方たちのご冥福と、いまだ治療を続けていられる方たちの1日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■南光国昭■
パチンコパチスロ産業界で、数少ないゴト対策の専門家として多方面で活躍している。株式会社コスモローム研究所相談役、日遊協近畿支部セキュリティー部会顧問、日遊協不正対策勉強会講師。