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新・ゴトと闘う (4月7日号)

うわさに上がったゴト手口の実例化は100%に近い(Vol.1)

このたびの東日本大震災で被災された方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

いつもの場合ですと、日遊協機関紙「nichiyukyo」前月号のものをそっくり写して掲載していましたが、諸事情の変化が著しく2月15日付け締め切り文を書き直し、改めてお見舞い文を掲載させていただきました。

この大震災も当初は、「東北地方太平洋沖地震」という名称であったはずでした。しかし、いつの間にか冒頭の「東日本大震災」という名称になっていますが、そのことはいかに甚大な被害に遭った地域幅が途方もなく広いものかを、物語るものでもあります。 もうすぐ1ヶ月が経とうとしていますが、4月7日現在においての死者及び行方不明者数は、わかっているだけでも2万7000人超と発表されており、まだ増える見通しとも云われています。

それだけではなく、人間自身が考え付き、最強と云われる防御をしたはずの原子力発電所までが傷ついて放射能漏れが発生、そのことから、かなり広範囲の周辺地域の飲み水や酪農家の牛乳、また収穫前の野菜等に放射能反応が出て、またそれに伴う風評被害もひどく、地震による津波被害で壊滅的な打撃を受けた被災者の方々を二重にも三重、そして四重にも苦しめています。いまさらながら自然災害の深刻さや残酷さ等に畏怖の念が生じてしまいます。

さて、昨年末の12月号最終行において、未確認情報として取り上げた三洋の「沖縄2」と「大海スペシャル」での「大当たり直撃ゴト」ですが、その時点においてはなぜそんなことが可能なのか、どんななゴト器具を使っているのか、またどんな手口でそれを実行しているのか等まったく不明状態でした。

この大当たり直撃ゴト事例の第一報を昨年11月の東京出張中に聞いたときには、常日頃「うわさに上がったゴト手口は99%以上の確率で実例になっている」と言っている私でさえ、「にわかには信じられない」という感じでした。

1月号でも少し触れましたが、このゴト事例を聞いたとき、すぐにあることを思い出しましたのです。それは昨年の6月か7月ぐらいであったと思いますが、近畿支部セキュリティー部会員のA氏が私に向かって、「部会長はいつもうわさに上がったゴト手口はほとんどが実現している、って云っていますけど、実は先日、店で捕まえたゴト師が「○○の機種で電磁波を発射するだけで大当たりをかけることができるゴト器具が、ネットで、500万円で売られている」って、云っていたんですよ。それって、ほんまに実現するんですか?」と言ってきたのです。そのときは私自身まだそのうわさは聞いていませんでしたので、正直返答に困ったのですが、そのときの機種名を忘れていたので、帰阪してからすぐに彼に連絡を取り確認してみました。

すると彼からは「そのときの機種はジャグラーですから、今回の"大当たり直撃ゴト"とは関係ないんじゃないですか」という否定の答えが返ってきたのですが、いまだもってジャグラーではそのような事例が上がっていないのです。ここからは推測になりますが、スロットのジャグラー、パチンコの海シリーズはどちらも双方の人気機種であり、そのゴト師は初めから機種名を勘違いして覚えていたものか、或いは元々ゴトを失敗して捕まってしまうようなドジなチンピラゴト師なので、情報元になっている上司?側も正確なことを伝えず、わざとそう教え込んだのではないか、ということも考えられるわけです。

ただし、スロットの有名機種とパチンコの有名機種の違いこそあれ、少なくてもそのときにはうわさに過ぎなかった「大当たり直撃ゴト」が実現したことは、紛れもない事実であるわけです。 先述しましたように、私は常々、数限りない過去のゴト事例の経験値から「いったんうわさに上がったゴト手口の実例化は100%に近い」ということを云っているのですが、今回も残念ながらそれが証明されてしまったわけです。 ということで、今回の原稿はここまでとします。続きは来週記載します。

ところで、この原稿の題名がいままでは「ゴトと闘う」でしたが、この本文から「新・ゴトと闘う」となっていることを気が付かれた方もいると思います。いつもこの原稿は日遊協で掲載したものを1ヶ月遅れでそれを写していましたが、日遊協本誌の年度替りの紙面改変によってこの3月号で打ち切りとなることを受け、弊社においても4月からの年度替りということを考慮して、思い切ってこの原稿から「新・ゴトと闘う」という題名に変えて再スタートすることにしました。これからは、1ヶ月以上の遅れなどありませんので、もっとタイムリーな事例等もどんどん掲載してきます。どうか今後とも続けて読んでいただければ、幸いです。

■南光国昭■
パチンコパチスロ産業界で、数少ないゴト対策の専門家として多方面で活躍している。株式会社コスモローム研究所相談役、日遊協近畿支部セキュリティー部会顧問、日遊協不正対策勉強会講師。