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新・ゴトと闘う (5月16日号)

うわさに上がったゴト手口の実例化は100%に近い(Vol.3)

まずは、諸事情等の理由で「新ゴトと闘う」Vol.3の掲載が遅れしまい、少々間隔が空きましたことお詫び申し上げます。

東日本大震災発生からすでに2ヶ月が経過していますが、いまだ、12万人ほどの人が避難所での生活を続けてられています。これらの方々を含めて今回の大震災に対して、改めて心よりお見舞い申し上げます。

それでは、早速本文に入ります。Vol.2では、今回発生した「大当たり直撃ゴト」は重要なポイントが2つあり、その1点目がノーマルな遊技機に対して、電磁波を当てるだけで「大当たりがかってしまう」ということだ、で終了しました。 では2点目はなにか?です。

それは電磁波によるスタートの「直回し」です。「えっ、そんなこと初めからわかっているよ」と言い返す方もいるかも知れません。「でも、申し訳ありませんが本当に理解していますか?」実は、この「直回しができる」ということが「大当たり直撃ゴト」を可能にしている、非常に重要な要素なのですが、このことはいまだもって意外と理解されていないのです。少し順序だてて話しをします。

読者の中には、昨年弊社が受け持った日遊協全国セミナーに参加された方もいると思います。そのときに前出のT氏が"電波ゴト今昔"というコーナーの中で、当時主流であった「(玉・コインの)過剰払い出しゴト」や、「保留ランプ上げゴト」等の原理を詳しく解説したのですが、見ていない方や忘れた方もいると思いますので、もう一度復習のために解説いたします。

昨年までの電磁波ゴトの場合、ターゲットになったセンサーは当初オムロン製の通過型センサーでしたが、後になってスロットやサンドの払い出しセンサーもターゲットになりました。通常、ほとんどのメーカーはわずかに電流が流れているONセンサーを使用していますが、この場合、玉(コイン)が通過中の一瞬だけOFFになり、またすぐにONに戻ります。当然、通常ですと1個の通過に対して1個の払い出ししかありません。

それではゴト行為はどうやるかですが、玉(コイン)がセンサーを通過する一瞬だけの短い滞留時間内に、電磁波を当てることで複数のON,OFFが繰り返されるため、過剰賞球ゴトや、過剰保留上げゴトができます。

逆に賞球中の払い出し個数信号に電磁波をかぶせると、実際には10個払い出していながらセンサーからの信号は「まだ1個しか出してないよ」と返り、結果的に過剰な払い出しが可能となることを利用されたものでした。

デカ玉をセンサー留めされている場合は常にOFF状態となっているわけですが、玉がアンテナの代わりになって電磁波が受けやすくなり、ON,OFFが無限に繰り返されるため、電磁波を発射している時間だけ玉を出されてしまいます。専門家も「センサーに玉留めされてしまうと極端に電磁波を受けやすくなる」と言っています。全国各地のホールでこのデカ玉が発見されていますが、このことは電磁波ゴトを実行されているという証明でもあることを忘れないで下さい。どの機種でも条件は同じですが、留めやすい機種と留めにくい機種があり、特に(デカ玉を)発見した機種は今後とも電磁波ゴトには十分注意する必要があります。

話しを戻しますが、つまり昨年までの電磁波によるゴト手口は、センサー内に物体がない状態でのゴト行為は不可能だったのですが、いま発生している「大当たり直撃ゴト」の対象になっているセンサーは、センサー内になにもないノーマル時でも電磁波だけで回される、という決定的な違いがあるのです。このことがどこまで認知されていたのかです。

この電磁波による「直回し」可能なセンサーは、パナソニック製の「ADK400」というセンサーですが、三洋社以外は使用していません。ただし、今回の2機種以外の特に甘デジ機種に多く現存していますので、「大当たり直撃ゴト」以外のゴト手口(以下、※1参照)にも十分に注意してください。

(※1)通常、スタートセンサーからの賞球はたった3個ですが、こちらの実験では電磁波を当て続けると際限なく玉が出てきて、ドル箱いっぱいになるのにさほど時間がかかりません。ただし、プロのゴト師はこんな目立つことはやりません。確率も警戒も甘い(スタッフの巡回も少なく、電波感知器が付いていない場合がほとんど)甘デジコーナーで、必要な分だけを発射して直回しすることでリスクはかなり減ります。しかも4円交換なのですから、超甘甘デジコーナーにならないよう、十分に注意してください。

昨年7月発売のギンパラ2以降の同メーカー機種は、オムロン製センサーに切り替わっているため同様の直回しは不可能なのですが、どの機種がそうなのか、判断が難しいので参考資料として、センサーの一覧表を添付しておきます。


▲図をクリックすると拡大表示できます。

 

■南光国昭■
パチンコパチスロ産業界で、数少ないゴト対策の専門家として多方面で活躍している。株式会社コスモローム研究所相談役、日遊協近畿支部セキュリティー部会顧問、日遊協不正対策勉強会講師。