ホーム > 特集・メディア > 2011年8月

新・ゴトと闘う (8月19日号)

イヤー、それにしても暑いですねえ!日本の夏は温度が上がるだけじゃなく、湿度も高く身体全体がベタベタ、いまはあまり聞かれなくなった「不快指数」が最大まで上がっていいます。

このような酷暑の中、ゴト師も夏バテしているのか?動きが鈍く、あまりゴト事例が上がってきません。と思っていた、そんな矢先の中、A−NETに電波ゴト事例の発生が2件立て続けに掲載されていましたが、2例ともゴト師が一番得意な「弱いものいじめ」です。

1件目は「CRスーパー海物語IN沖縄MTA」で、2件目が「CR大海スペシャルSAP」における電波ゴト事例です。「IN沖縄MTA」は、昨年末から今年の初旬にかけて大騒ぎした2機種のうちの1機種「IN沖縄2」の前期機種で、もう1機種はこれまた前述のうちの1機種である「CR大海スペシャルMTE」の甘デジ版です。当然ながらどちらのスタートセンサーも、パナソニック製の通過型センサー「AKD400」ですが、このセンサーは、大当たり直撃ゴトが発生する以前から高周波電波発射機で回されることが確認されていて、各地で被害を出していました。

一昔前には、夏は軽装になるためゴト器具が隠しにくく電波ゴトはやってこない、と言われていましたが、いまはゴト師たちにもそんな余裕はないようで、こんなくそ暑いときにおいても身体に発射機を巻きつけ、アンテナを携帯用のロングストラップに吊って首にかけ(「IN沖縄MTA」電磁波ゴト)ゴト行為をしてくる時代なのですから、ホール側も季節に関係なく油断ができません。画像がないとどんなタイプかわかりにくいので、参考のためA−NETさんに許可をいいただき掲載しようと思ったのですが、残念ながら「不可」ということでしたので、同タイプの発射機のアンテナ画像を掲載しておきます。

発射機

A−NETに掲載されている限りでは発射機しかなく、制御装置等は一切付いていないため、今回の例のようにオープンシャツのような軽装であっても、十分に隠せるわけです。しかし、そうは言っても、胸を前に突き出すというような不自然な行為を繰り返していたため、巡回中のスタッフが気づいたようです。その上、単独犯行であったため捕まえることができ、ゴト器具も取り上げることもできたようです。

ただしこのゴト器具は、高周波発射機で指向性が強いため直近距離は必要なく、今回のように胸にアンテナをぶら下げているだけで、それなりに離れているセンサーを反応することが可能であるわけです。ゴト行為の具体的な手口は記載されていませんが、推測するに、スタート値もベース値もどちらも高かったと記載されていまましたので、「保留上げゴト」であることが推測されます。

いま、ゴト師も稼ぐキャパが狭くなっていますので、この「保留上げゴト」についてはこれから秋冬にかけてますますやってくることが予想されますので、十分にご注意ください。

また特に、電波感知器がほとんど設置されていない上に、ホール内における警戒も甘い甘デジコーナーでの電波ゴトはますます頻繁になると思われます。甘デジ機種は、それなりに使えればホールもメイン機種のような頻繁な入れ替えはやりません。しかし、4円交換であることを忘れないで下さい。

次にこの甘デジ関連で重要な事例が出ていますので報告しておきます。

「CRA大海物語スペシャルWithアグネス・ラム」において、直撃ゴト事例が確認されております。こちらは、メーカーの対策部品配布の対象外機種ですが、先述した「CR大海スペシャルMTE」と仕組みは変わらないため、同様のゴト手口は十分に予測できていました。この機種を設置しているホールは直撃ゴトに十分な警戒を払ってください。

本日の最後となりますが、ひとつだけ私どもが検証した結果を報告しておきます。 最近は電波感知機のメーカー初期搭載は当たり前になっていますが、今回使われている高周波電波発射機からの電波は反応しません。したがって、「ADK400」センサー使用機種(沖縄2以前の機種)で、電波感知機をメーカーが初期搭載していても、保留上げ(高周波電波)のゴト行為を実行されても感知機は反応しませんので、ご注意下さい。

ただし、現在ほぼ全メーカーのスタートセンサーに使用されているオムロン製通過型センサーは、いまのところ直撃による(いわゆる直回し)誤作動報告は1件も入っていませんので、ご安心下さい。ただ、デカ玉や糸吊り玉をセンサーに詰められた場合は別ですのでこちらは十分にご注意下さい。 A−NETのもう1件の方は逃げてしまったため、どのようなゴト器具を使用したか、また手口等は不明です。

手前味噌となりますが、ちなみに高周波電波に反応する感知機はこちらの商品ページをご覧下さい。

 

■南光国昭■
パチンコパチスロ産業界で、数少ないゴト対策の専門家として多方面で活躍している。株式会社コスモローム研究所相談役、日遊協近畿支部セキュリティー部会顧問、日遊協不正対策勉強会講師。